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第2劇 新たな出会いとは何かの予兆。
私達は窓の先に続く暗い道を歩いていた。
少しすると、彼が喋りだした。
「あの情報、実は私が作成したんです。
貴方が見つけた瞬間現世から存在して
いなかったことにしましたが。あと・・・そう!そんなことより
貴方の名前はなんですか?私の名前は壱弐参と申します。」
名前は壱弐参さんか、なんだか素敵な名前だと思う。
それにしてもあの情報・・・全部午後3時に関係していた。
何か理由はあるんだろうか。
私は名前を言うのと疑問解決をすることにした。
「私は、時瀬鈴音です。
それと疑問に思ったことなんですが、午後の3時は
何を表していたんですか?」
すると壱弐参はくふふっと笑い、こう続けた
「それはそれは素敵な、ティータイムの時間です。
お菓子を食べ、お茶を飲む。素敵だと思いませんか?」
確かにそういう時間は楽しいかもしれない。
"ティータイム"・・・何故か心に響いた。
壱弐参がそろそろ着きますよと、言うと
視界が明るくなってきた。人の声が微かに聞こえる。
だんだんと騒がしくなっていき、着いた場所は
アンティーク感漂う建物だった。そこでは
人間ではないのであろう2人組の口争がなされていた。
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