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始まりとは、何時何処でも起こるものなのです。
第1劇 突然とはこういう事。
私は
ある目的で電車に乗っていた。
その目的とは"死ぬ"こと
理由は簡単この世にいろんな意味で絶望しているからだ。
土川駅から出る午後3時発の普通列車の
15列目に乗り向かいの窓を見ると何者かが現れ
殺されるという情報をネットで知り実行したのだ。
その通りに向かいの窓を見た。
上手くいったのだ。人の顔が映っている。
顔と目が合い他の人には見えていなのか
確認しようとして周りを見渡すと、乗っていた人達が消えていた。
もう一度前を向くと窓から出てきていた。
出てきたのは黒髪赤眼の男性で燕尾服を纏っていて
人間とは違う奇妙な空気が漂っている。
そして、私に近づきながら話しかけてきた。
「そこの貴方、そう貴方です。試されたんですねぇ?
そしてご存知ですか?私が何をして
何処に連れて行くか。いえ、どうするかでいいでしょう。
で?ご存知で?というか本当にこれを試す人間が現れるとは
凄く興味深い故、面白いですねぇ。くふふっ」
その男性は独特な会話と笑い方をした。
非常にニコニコと穏やかな表情をしている。
まだかと思い私は言った。
「あの・・・殺してくれる人ではないんですか?」
するとまた、くふふっと笑いこう言った。
「貴方、もう死んでますよ?
目が合った時に殺しましたからねぇ。」
私はもう死んでいるのだと。
2つ分かったことがある。死んでも見た目は変わらない事。
この状況でこの
ようなことを考えるのは私だけではないかと。
普通の人であれば、嘘でしょ?全然痛くないよ?となるだろうが
私は変わった思考なのだ。皆からも言われていた。
脳内空間に浸っていると、彼の言葉で現実に戻った。
「あのー・・・聞こえてますか?そろそろ行きますよ?
何も気にしなくて良いですよ。死んでるので
そのまま私に着いてきてください。」
と彼は言い、窓の方に歩を進めて消えていった。
私も後に続いた。
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