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翔弥は圭子を再び仰向けにして、彼女の秘部に唇を這わせた。小さな蕾を舌先で刺激し、谷間に沿ってゆっくりと口を動かした。
圭子はまた喘ぎ始めた。「も、もう来て、翔弥。あたしの……中に……」
翔弥は腕を突っ張ったままゆっくりと圭子の中に入っていった。苦しそうな顔で呻きながら、圭子は胸を大きく上下させた。
翔弥は腰を前後に動かし始めた。
次第に荒くなる圭子の息。
翔弥の首筋を伝う汗。
「んっ、んっ、……」翔弥の動きが大きく、激しくなっていった。圭子の白い乳房にたくさんの汗が宝石のように輝いている。
「も、もう……」圭子が喉から絞り出すような声を上げた。「イ、イっちゃうっ!」
「け、圭子、圭子っ!」翔弥がひときわ大声で叫び、身体を硬直させた。
突然、翔弥の目の前に真っ白な光が弾けた。同時に彼の身体の奥から一気に沸き上がった熱い固まりが圭子の身体の奥深くで炸裂した。
翔弥はゆっくりと圭子の身体に覆い被さった。圭子はまだ肩で大きく息をしている。
「圭子さん……」
「またそんな呼び方……」圭子は笑いながら翔弥の頭を撫で回した。「ありがとう。狩野くん。私、とっても満ち足りた。これで思い残すことは、もう……ない」
「なにそれ。思い残すこと、なんて」
「ごめんね。無理させちゃって」
「無理?」
「奥さんに対して、秘密が一つ、増えちゃって、隠し通す努力を強いられる。でしょ?」
「そういうリスク覚悟で君を抱いたんだ。心配しなくてもいいよ」
「わあ、狩野くんに『君』って呼ばれちゃった」圭子は嬉しそうに笑った。「恋人同士みたい!」
「恋人になる?」翔弥も微笑みながら言った。
「何だかずいぶん大胆なこと、言うようになったね、翔弥くん。もっと早くにそうなっとけばよかったのに」
翔弥は圭子の身体に腕を回した。「あ!」圭子は焦ったように小さく叫んだ。
圭子の背中はひどく冷たくなっていた。翔弥は驚いて圭子の目を見つめた。「寒い? 身体、こんなに冷たくなってる……」
「ううん。大丈夫。私、冷え性なんだ。ごめんね、抱いても心地よくないよね。私の身体」
翔弥は片隅に押しやられていた布団を圭子の身体に掛けた。そして自分もそれに潜り込んでまたゆっくりと圭子の身体を抱きしめた。
「私にのめり込んじゃだめ。狩野くん」圭子が静かに言った。「言ったでしょ、今夜だけだって」
「もう会えない?」
「たぶん……」
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