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ぱぁぁぁぁ・・・
ぱぁぁぁぁ・・・
「やべぇ!!今度は空に2つの光の柱が!!」
「光の柱に・・・」
「キツネが!!キツネが2匹浮かび上がってる!!」
そう・・・光の柱は、丁度あの神社の境内の狐像のあった場所からだった。
ぱぁぁぁぁ・・・
ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!ひゅん!
光の柱を放って飛び出した2匹のキツネに、あらゆる方向から光の粒がどんどんどんどん集まってきた。
「うつくしい・・・」
「な、何がうつくしいんだ?!飛んでいる獣に光がどんどんどんどん集まって・・・どんどんどんどん大きくなった・・・」
「やべぇ!!やべぇ!!やべぇ!!?
2匹の獣が合体したよ?!」
「まじかよ!?」
「まだまだ、あの獣!!飛んできた光を吸収してるや?!」
「膨脹している・・・!!」
か
「尻尾が・・・9つ別れて生えてきた!!」
「あ・・・あれは!!」
「きゅ・・・九尾狐だぁーーーー!!」
「妖怪変化だぁーーーー!!」
巨大な九尾狐の影に仰天した村人達は、怖じ気づいて右往左往に逃げ回り大騒ぎした。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「しゃーーーっ!!」
ガブッ!!
「うわーーー!あいつがやられた!!」
「く・・・食われる!!」
しゅっ!!
「痛てえぇーーー!!九尾狐の爪にやられたーーー!!」
「ぎゃーーーー!!」「うぎゃーーーー!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
「祟りだ!!祟りだ!!これは九狐狐の祟りだぁーーー!!」
村民はずりずりと後退りしながら、この血みどろと化した地獄絵図を呆然と凝視した。
ころん・・・
ころころ・・・
「これは・・・」
村民の背中の感触に、1本の手槍を見付けた。
「そうだ!!一か八か・・・」
村民は、武者が落としていった手槍を仲間を次々と血祭りにしていく九尾狐の喉笛めがけて投げ飛ばした。
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