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「あの狐像、気持ち悪いなあ!!」
「憎らしそうにこっち覗いてらぁな!!」
「どーせここは山全部を切り崩して、宅地にする計画だし。
仏閣ぶっ壊すんだし、要らねぇっしょ?」
「一緒にぶっ壊しちまえ!!」
「そうだ!!そうだ!!」
土木業者はブルトーザーやショベルカーに乗り込むと、遂に神社仏閣を破壊し始めた。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!
「わーーーーっ!!」右コンさん!!私たちの遊び場の神社本堂が!!
どうしよう!!人間が!!」
狐像の『右コン』は、 大慌てで諦め顔の『左コン』に呼び掛けた。
「もういいんだ・・・左コン・・・わし達はこうなる運命だ・・・」
「そうは言っても!右コン!!この神社が消滅するんだぞ!!
運命なんて問題じゃ無いでしょ?!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
どがっ!!どがっ!!どがっ!!どがっ!!どがっ!!どがっ!!どがっ!!
ばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばりばり!!!!
どしゃーーーーーーーっ!!
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ!!!!
「う・・・うわっ?!」
「な、何がおこったの?!」
いきなり、狛狐像の側面から轟音を立てて厳ついブルトーザーが2体の狛犬像に突っ込んで、どんどんどんどん転がしてきた。
「つ、潰される!!」
「身動きが取れない!!」
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