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3人とは小学校からの友達で中学も高校も一緒だった。
みんなそれぞれ、悩みを抱えていた。
みんな苦労してるんだ。
イテテテ、飲みすぎたあ。
頭は痛かったが、なんだか、気持ちはスッキリした。
「お母さん、私、東京に戻るね。もう一度、頑張っみる」「ハイハイ、またいつでも帰っておいで。」
家を出て、バス停に着くと、小さな男の子が母親に手を引かれてバスを待っていた。
「お姉ちゃん、どこ行くの?」
「うん、東京。」
「いいな、僕も大きくなったら行こうっと。」
バスを待っていると、ヒトミとヒロシ、タケヒコがやって来た。
「戻るんだ。」
「一からやり直し。」
「頑張れよ」
「うん、みんなもね。」
心なしか風が暖かかった。
陽だまりで寝ていた猫が大きなあくびをしている。
春はそこまで来ていた。
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