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1からの誓い
緋沙子にOKをもらったので、あれから色々調べたり、緋沙子と2人で家具を見に行ったりしてみた。
そこで思ったのが、ダブルベッドって少ないなぁ…。
と言う感想(笑)。
15年前も多くは無かったけど普通に売られてた…。
改めて、15年という年月の長さを感じる(笑)。
緋沙子はセミダブルでもいいのでは?(^-^)
なんて言ってた。
そうセミダブルは結構ある。
まぁセミダブルでも良いけどね、緋沙子が今より近くなるし(笑)。
(*´∀`)♪
何だかんだあったが何とか無事にベッドを購入できた。
結局セミダブルのモダンベッドなる名前のついた、ギリギリ10万きってます、ってベッドになった。
何となく値段に拘ってた私は10万より安いのが気に入らなくて決めかねてたら
「そこそんなに重要?(笑)」
と、緋沙子に突っ込まれて
確かに…と、納得して購入することに(笑)。
結局当初の希望であるダブルベッドでもなく値段も控えめだけど
大事なのは気持ちだったと思い出した私は結果に満足して届く日をまった。
今日はそのベッドが届く日♪
組み立てもお願いしたのでしばらくかかる。
夕方にお願いしたので16時に配送トラックが到着!
寝室の古いベッドをリサイクルで出し
新しいベッドがそこに組み立てられた。
17時少し前に作業が終了し、改めて2人でベッドを眺める。
さて、ここからが私の本番。
私は深呼吸して緋沙子に笑いかけるとシャンパンを右手に掲げて
「じゃ!早速♪」
緋沙子もグラスを二つ持って
「うん!」
そして2人でベッドの真ん中に座った。
それぞれのグラスにシャンパンを注いで乾杯!グラスを軽くあわせて飲んだ。
緋沙子は嬉しそうな顔で
「懐かしい!」
と、笑っていた。
私はそんな緋沙子の手を握ると
「ね♪」
と言い、緋沙子を見つめると
「これからは、絶対緋沙子に寂しい思いさせないってこのベッドに誓う。」
そう言うと緋沙子はちょっと目を大きくして驚いていたけど
「うん、ありがとう。
でも今までの事は、美登理のせいじゃなく、2人で積み上げてしまった結果だから、責任も2人でとっていくんだよ。」
そう言って笑っていた。
私は緋沙子が本当に好きだ。
改めて思い握っている手を唇に持っていくと指先にキスをした。
「愛してる。」
くさいセリフだとわかっててもこの気持ちを好きとか大好きとかよりもっと深い言葉で伝えたくなってつい言ってしまった。
そして猛烈に照れた!
(〃 ̄ー ̄〃)
緋沙子はそんな私を見て笑っていたけど
「嬉しい♪ありがとう。私も愛してる。」
と、真っ赤になりながらも言ってくれた。
私は用意したものの恥ずかしさと喜んでくれるかわからない物に、もじもじと迷っていたけど
勇気を出してズボンのポケットからシンプルななんの装飾もない指輪を取り出して緋沙子の手にのせた。
驚いて私を見つめ黙っている緋沙子に私は更に格好悪くまくし立ててしまった。
「あの!本当はつけてあげたら格好つくんだろうけど、ごめん!
サプライズしようと思ったんだけど、指輪ケースが大きくてポケットに入らなかったから指輪だけポケットに突っ込んでおくような私だけど、もらって!
もちろんなんの保証にもならないただの指輪だけど、私にとって緋沙子は特別って言うか、誓いって言うか!
もちろん!緋沙子はそのまま変わらなくていいし!あんまり指輪を重く感じる事ないからね!ただの私の誓いの証ってだけだから!」
うー慣れない事したせいで、すこぶる格好悪い(TдT)脳内シュミレーションではもっとスマートにやる予定だったのに…
へこんで緋沙子を見ることも出来ずにいる私に緋沙子はもたれ掛かってきて
「嬉しすぎて死にそう。」
と言い私に指輪を返すと
「やっぱり美登理につけてほしい。」
と言って目を潤ませていた。
喜んでくれて嬉しかったけど、いざ向かい合って緋沙子に指輪をはめる時は、手が震えてしまっていた。
スマートって難しいね。
でも緋沙子は嬉しそうにニコニコ指輪をずっと見てて、その様子に私はほっとして
「これからもよろしくね。
また、1から始めてこうね。」
緋沙子は嬉しそうに頷いた。
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