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私はゆっくりと、チャコの小屋に近づく。
異変を察知したチャコは、テニスボールを咥えながら小屋の入り口を塞ぐように立ち、白々しく遊びだす。
チャコの体を手で退かそうとするも、踏ん張って無言の抵抗をしている。
ますます怪しい。
チャコ退きなさい。
チャコは私を気にしながらも、抵抗は続く。
チョコ退いて。
チャコはなぜかお手をして誤魔化そうとした。
これは手強い。
仕方なく、息子が帰ってくるのを待った。
チョコはやはり察しているのか、全く小屋から離れない。
私はしばらくその場を離れ、帰ってきた息子にチャコの散歩を頼んだ。
チャコはすっかり喜んで、息子と一緒に散歩に出掛けた。
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