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私は手を伸ばし、ゴソゴソと探る。
一瞬、生暖かいものに触れて、私はとっさに手を引っ込めた。
ネズミ?
何か、生き物のような感覚だった。
あー、嫌だ。出来れば触れたくない。
けれど、そのままにしておくわけにはいかない。
私は勢い任せに奥のものを、すべてかきだした。
そこには、私が失くしたと思っていた口紅や、爪切りや、息子の水泳帽、チャコの昔の玩具、ビニール袋、お手玉。
懐かしいものが出て来た。
それに、見たことのない靴下や、手鏡や、ポーチまでも出て来た。
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