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そして、ポロリと転げ落ちたのは、手の平に乗るぐらいの白くて細い何かだった。
その白い物を見ていると、自分の小指と重なって思わず下に落としてしまった。
まさか、人間の指の骨?
私は怖くなって、思わず庭の隅に埋めてしまった。
ガラクタはすべて回収し、小屋の中にブランケットを戻した。
そういえば、生暖かいあの感触は一体何だったのだろう。
指の骨の件もあって、それ以上は考えないようにした。
しばらくして、チャコを連れた息子が帰って来た。
小屋に入ったチャコは、しばらく戸惑ったように出たり入ったりを繰り返していた。
だが、ついに諦めたのか、残念そうに、無念そうに、チャコは小屋の中で鳴いたのだった。
可哀想だから、明日にでも新しいおもちゃを買ってあげようと思った。
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