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「・・・ありがとう。本当に」
仲間達・・・家族とも言い切れる者達に、ユウは本心から礼を言った。
これで、全ての用意は整えられた。
「行ってくる」
ギルバートを従えて、ユウはくるりと背を向けた。
水鏡を潜る直前、銀色の瞳に鋭い輝きを宿した。
────アサ。
このままお別れだなんて、絶対に許さないからな。
何が何でも、お前を連れ戻す。
今度こそ。俺自身で。
強い決意を胸に、ユウは水鏡の向こうへと飛び込んだ。
一歩遅れてギルバートも後を付いて行き、二人は旅立ったのであった。
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