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ティーネ国に、ある不穏な噂が流れた。 夜な夜な、血に塗れた怪物が現れて、皆殺しにして食ってしまうと。 その怪物は、『血塗れの殺戮人形』と、呼ばれた。 それから、数年後。突如として勃発した、第十九次二大大国大戦にて、それの存在が完全に表沙汰となった。 存在しない筈の、幻の十六人目の騎士。それは、国家存亡の危機を前に立ちあがり、もう一人と共に世界を救った。 だが、終結直後に、儚く命を散らした。 その貢献を讃え、もう一つの名前を与えられた。 その名は、『伝説の英雄』である。
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