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美沙は学校から帰ると、早速ベッドに横になり、携帯をいじっていた。Instagramには、おすすめユーザーが出ていた。その中に中学の頃の友達がいた。懐かしみながら「フォローする」のボタンを押していった。
次の日、健介から、フォローバックの通知と、ダイレクトメッセージとが一緒に届いていた。メッセージを開くと、「元気してる?」と書いてあった。私はにやにやしながら返信を打った。確か健介はとても顔立ちが整っていた記憶がある。ただの社交辞令と分かっていても、メッセージが来るのは嬉しかった。
それからやり取りを続けて、数日後、お昼休みに「今度ご飯にでも行こうか」と来た。見た瞬間私は驚きと嬉しさの両方で舞い上がった。
「美沙、彼氏欲しいって言ってたもんね」親友の友美が言う。
「え、まだそんなんじゃないってば。」
「狙ってるのかもよ。」
耳元で友美は言う。私は口にしていた唐揚げを落としそうになりながら必死で反論する。友美はにやけながら、玉子焼きを頬張っていた。
「良かったね美沙、楽しんでおいでよ」
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