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「ううん、専門学生。ファッション系?なのかな。あんまり知らないんだけど」
藤緒はふらふらしているように見えるが進学はしている。美容系の専門学校でその中でも服飾科に入学しているらしい。あまり学校の話をしないのであいまいな情報しかない。
「朝霧君の家って芸術系の家柄だもんね。皆すごいんでしょ?お父さんも芸術家って聞いたことがあるんだけど本当?」
「ああ、うん。まあそうだけど、父さんの仕事もあんまりよく知らなくて」
そこもあいまいに答える。朝霧家はいわゆる一般的な企業に勤めている人間は一人もいなかった。運転免許くらいは持っているもののそのほかの就職に役立つ資格というのは持っていない。
義親は日本でも有名な美術大学を首席で卒業し今ではその世界では名の知れた現代アート作家として活躍している。
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