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はっかく
「あなたは、両親の実の子ではない事が、遺伝子検査でわかりました。99パーセント、他人です」
「やはり、そうなんですか?」
「それとですね、あなたの遺伝子は、男でも女でも、ありません」
「どー云う事ですか?」
「服を着て普通を装ってますが、肌の色が真緑ですよね?」
「生れ付きなもので…」
「頭のアンテナも、気になりますよね?」
「剛毛の癖毛だと思ってました…」
「何より、目も黒目しか、無いですよね?」
「コンタクトと云ったのは、ウソです…」
「さっきから、しゃべっている様に見せて、直接、私の頭の中に話しかけてますよね?」
「自分では、これが普通なもので…」
「それで、遺伝子検査を受ける目的は、何だったんですか?」
「自分の本当の両親を見つけ出す、手掛かりが、遺伝子にしかありえないと、思ったからです。」
「はー、そのテレパシーで、空に向かって呼んでください」
「え?はぁ、やってみます」
「うわっ」
窓から、まぶしい光と共に人の様な人で無い様な影が現れた。
「わが子よ、こんな所にいたのか」
「宇宙人?」
「わが子よ、テレパシーを発信しなくては、人間にしか見えなくて、発見できなかったぞ」
おしまい☆
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