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ほしがりさん
「姫、そろそろお戻りになられたほうが……」
「大丈夫よレアン。バレやしないわ。それにここでは姫って呼ばないで。それこそバレちゃうじやない」
「分かりましたマリエッタ。ですが何かあったら只事ではすみません」
「心配性ね。これからこの国に住むんだから、よく知っておかないといけないでしょ」
「確かにそうではありますが、タイミングというものが……」
「ほら見てよさっき買ったここのホットドッグ。すごくジューシーでおいしそう! いただきまーす!」
「そんな下賤の食べ物、何が入っているか分かりませんのに……」
「私は欲しいもののために動くの。それに、私の情報が役に立つことだってあるんだから」
ホットドッグにかぶりつきながら、マリエッタは少しだけすねて見せた。
「それより準備、できてるんでしょうね?」
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