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「抜かりなく。すでに街の西、南、東に重戦車大隊を一個ずつ、北側にも三個重火器中隊を配備しております」
「さすがね」
「恐れ入ります。試験中の新兵器については、いかが致しましょう?」
「あれは、こっちにも被害が出そうだから今回はやめときましょ。記念すべき私のコレクション100国目になるんだから、できるだけ傷つけないようにしてよね」
「はい、その点も徹底させております。戦車隊は砲撃を極力控え、敵の戦意喪失とこちらの盾役を目的としていますので。あとは、ディナーへの招待状だけです」
「OK。それじゃあ行きましょうか」
マリエッタはホットドッグを食べ切ると、包み紙を丸め、唇を指で拭った。
「この国、頂くわ」
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