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寂しい気もするけれど、
何処か心はすっきりとして、晴れやかだ。
もう、愛だの恋だので、心を掻き乱されたくない。心穏やかに過ごしたい。
そう言う気持ちで、心の中の蟠りが溶けて、足取りの軽くなった若菜は清宮に背を向け、歩き始めた。
二歩目を進んだ時、後ろからぐっと強く引き止めるかのように腕を掴まれた。
「へ?何?」
何処か心の奥底で、若菜は期待していた部分もあったのかもしれない。だけど...
それじゃあ、あの時の二の舞になってしまう。
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