1. 日常的な遊び

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男共は動きを止めると、互いの顔を見合わせ、 次の瞬間には、素早く、各自自身のパンツとズボンを素早く履き上げる。 履き終えると、何も身につけておらず、その代わりに男たちが出した体液まみれになっている若菜だけを残し、教室から出て行った。 若菜はそんな状況を見て、 みんな、逃げ足が早いな。と妙に感心してしまう。 自分はアイツ等みたいに簡単に逃げられる状況にない。というか、そもそも別に自分は捕まったって構わないと思っている。 彼奴らα(アルファ)は大にして成績優秀、将来有望とされる。 こんなチョットしたお遊びで退学になったり、内申書に悪く書かれ、約束された明るい将来を棒に振る訳には行かないのだろう。 自分は彼らの様に将来を約束されているα(アルファ)様ではない。最低辺のΩ(オメガ)だ。 だから、退学だろうが、内申書に何と書かれようが関係ない、そんなの知ったこっちゃない。
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