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2. じゃあ、お前が代わりになってくれんの?
奈々未(注1)が発情期休暇に入ってしまったようで、一昨日から学校に来ていない。
奈々未のは若菜のよりも発情期の症状が重いようで、市販の抑制剤だけじゃ抑えられないもののようだ。
奈々未は若菜とは違い、自分がΩだからと言って将来への希望を捨ててはないし、努力家であり、真面目だ。
でも、少しくらいは、自分がΩであり、自分の意思とは関係無く発情期を迎えるこの身体を素直に認め、受け入れた方が良いとも思う。
そうしたら、奈々未自身も少しは楽になるだろうから。
若菜は、奈々未が発情期休暇で居ない時の昼休みは3号棟東の最上階の階段の踊り場で過ごす事に決めている。
朝、登校時にコンビニに寄り購入したハムとチーズが間に挟まっている甘さ控えめのフレンチトーストを頬張ると、それをカフェラテで流し込んだ。
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注1)1時間目: 浅瀬 奈々未 の主人公。若菜の友人のΩ。
1時間目:浅瀬 奈々未 はこちらから。↓
https://estar.jp/novels/25332610
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