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3章 二つの世界と二つの魂
「おい…なんだよ。 俺にも説明しろよ。
もしかして…二人、そういうこと?」
真っ赤な顔をして息を切らした相方に見られるのは気持ちがよいものでは無い。
それに加え相方の想像は僕の意に反している。
しかし誤解を解きたくても、僕に起きている出来事を理解してくれる人間は稀だろう。
それに当事者の僕ですら状況が飲み込めていないのに、どう説明すれば良いというのか?
ボスは僕の顔を覗き、首を傾げその後、溜息を吐いた。
「説明するのはいいけと、なかなか理解出来ないと思うから場所を移動するよ!
ちなみに理解できないのはこいつの方だけど…」
そう言ってボスは僕のことを指差した。
ボスに連れてこられたのは相方の部屋だった。
漫画本にDVD、フィギアで埋まったこの部屋で何を説明するというのだろう。
ボスは僕と相方の前に仁王立ちなり熱烈的に語りはじめた。
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