2章 僕の世界

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彼女の存在が気になった僕は、それから1週間、職員室に入り浸り在学生と卒業生のデータを調べ彼女の写真を探したが見つからない。 そして僕は彼女が気になって仕方が無くなった。 彼女は何者なのか? 何故僕は彼女を探しているのだろう? 彼女は 必ず実在している。 きっと僕は彼女に恋をしたんだ。 彼女に会いたい。 食堂や廊下、授業中の教室を覗き彼女を探した。 校門に一日立っていた日もある。 それでも僕は彼女を見つけられずにいた。 やはり彼女は幽霊だったのだろうか… 彼女を探し始めて1週間、風邪やケガで休んでいるのかもしれない。 卒業生、在学生の写真も全部見たようで見逃しているかもしれない。 また、来週探そう。 次に彼女に会った時、絶対に彼女に話しかけよう。 例えそれが、授業中でも。友人と一緒でも。 一緒にいる相手が彼女の恋人だったとしても今の僕の覚悟なら話しかける自信がある。 どんな場所でどんな場面でも…絶対に。 そう決めていたのに… 僕は今、彼女を目の前にして凍りついてしまっている。
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