<僕>を作っていたもの。

2/14
前へ
/257ページ
次へ
そんな僕を変えた1人は町屋守という男だ。 僕の何処を気に入ったのかはわからないが、 ただひたすらに懐かれた。 いつも気がつくと、隣で何かをしゃべっていた。 いつの間にか僕のテリトリーの中心にガッツリと入り込んでいて 僕から俺に変わり服装や髪型まで変わらされていた。 それも押しつけることもなく普通にさりげない生活の一部みたいに自然だった。 いつの間にかサークルも所属していて アイツのへんな才能には本当に恐怖を抱くレベルだ。 …まぁ基本、俺が世間を知らなすぎて真面目すぎたんだな。 とにかく大学に入ってからは普通の男からちょっとモテる男へと変貌した。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1676人が本棚に入れています
本棚に追加