5000スター嬉しくて、小話。2019/9/2

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さて、メインイベント!花をお姫様抱っこしていざ部屋へ… と、思っていたのに ここからお姫様抱っこは嫌だとか駄々をこねられ まぁ確かに他のお客さんも居るし ちょっと遠いか… 部屋のフロアーに付いたらと約束して この場を離れようとしたら 支配人が来て 撮影が少し押して申し訳ありませんと謝られ ディナーの時間が迫ってますがなんて確認されてしまって おー気付いたら後30分もない! そんなこんな…バタバタして結果としては 男のロマンは不発に終わったのだ。 愛ある甘い夜は過ごしたけれどね。 その後も、結局旅行まで切っ掛けがなくて出来なくて諦めかけていたら 海外での2人きりの結婚式の後、普通にそんな時間がちゃんと(?)あって 俺の男のロマンは澄み渡った海が見守る中 明るい太陽が花を最大限に羞恥の海に沈めるも 本当に幸せな時間を俺だけ堪能した。 お互いの家族を慮っての2人だけの結婚式だったけど 俺は花を独り占めできて本当に幸せで 花もそう思ってくれたら嬉しいな… そうそう、あのウエディングドレスは いつの間にかクローゼットの奥深くにしまわれていたらしく 俺が思い出す事になったのは なかなか出来なかった赤ちゃんが生まれ (花に似た可愛い女の子だった。) お祝いのベビードレスをなんとあのドレスで作ったと… 箱を空けると 小さなドレスにぬいぐるみやら元のドレスの写真やらが入っていて あまりのショックで立ち直れそうもなかったけど 気合いを入れて「素敵だね」と言えた自分を褒めたかった。 ずっと忘れていた男のロマンを久しぶりに思い出した夜だった。
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