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神様が言うには欲しいものを欲しがり そしてそれを手にすると感謝の気持ちが生まれる その感謝の気持ちこそが次に欲しいものを呼び寄せる鍵になるのだと つまりは感謝し続けるということこそが 欲しいものを呼びそして幸福をも呼び寄せるのだと
私は「それは幸せであり続けることですよね？」
神様は「そういうことだ」神様は再びひょうたんの甘酒を差し出した 私は遠慮なく差し出された甘酒を頂くことにした「やっぱり甘い…神様は甘口だ」
その時 私はあることに気が付いた
「神様 私は恐ろしいことに気付いてしまいました！」
「甘酒が そんなに甘かったか？」これは神ジョークであろうか？
私は「違います 大変です神様！世間では欲がないのが正しい人間であるという風潮が流れていると先程私は言いました―――」
神様は目を閉じて確信に迫る私へ背を向けたのだ
私は「神様 人は不幸な道へ進んでいます ものを欲しがりそれを手に入れたら人は感謝する それを積み重ねて人は初めて幸せになる しかし普通を望めばそれが普通であり 普通のものが手に入ると人はそれが普通だと思い感謝しなくなります 神様は先程私へ言いました 人は感謝の気持ちがないと幸せにはなれないと―――」
神様は以前と私へ背を向けたままである 私だけではない 人類へ背を向けておられるのか…
神様 どうかこっちへ振り向いて下さい
しかし 神様は動かず…………我々は見捨てられたのか
すると神様は突然立ち上がり 扉の方へと歩き出したのだ
神様 あなたは本当に帰ってしまうのですか…………
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