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私は 「 どうしてですか ! 食べ物がある 怒りと悲しみは
なくならないが 減ると思います 」
光田さんは 「 それは 食べ物の供給が 絶え間なく 続けばの話です
止まれば 必ず怒りと 哀しみは増大します
喜びと楽しみが ないのですから それは
想像を絶する以上に 恐ろしいこと 」
私は 「 食べることは 幸せなことですよ ! 現に お腹が
空いている時に 食べると 幸せな気持ちに なります 」
光田さんは 「 このえさん あなたは 私の話を
ちゃんと聞いてましたか? 言ったでしょう
欲がなくなると 食べる喜びもなくると 現に
栄養素だけを含んだ 液体ジュースが 売られ
医療の現場でも 使われています 」
私は 「 それは まるで ………… 」
光田さんは 「 その先は 言うのは止めましょう
言っても 何も始まりません 」
とても 悲しい気持ちに 陥った ………… どうしようもない
私は 口の周りに 残っている 甘酒の感触を 思い出した
確か 神様は甘口が 好みだった
そして 私は 甘酒の 口当たりを 思い出しながら 口を開いた
「 ものを 欲しがれば 希望も生まれ それを手にすれば
感謝も生まれる 感謝の気持ちは 人を敬うこと
敬うというのは ―――――― 」
私は その先を 言うのを止めた
それが 答えだと言うのが わかっていたから
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