シミは恋を遠ざける。

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あああ!!!!! ムカツク!!! 中学生になってから、ほんと生意気になって! 腹立ち紛れに、「何よ! 昔はママー! とかって泣いてた癖に」と言ってやると、夏鈴は目を見開いた後、私を小馬鹿にしたように言いくさった。 「はぁ? いつの話だ、ソレ?  これだからババアは困るわ」 ……ムカつく!!! 「言ったね! もう38だけど、中身は恋する乙女なのよ!」 「キモ過ぎ」 「もうっ! テレビばっか見てないで、早く宿題しなさい!」 「ママもバイト、行けよ。 お祖母ちゃんが帰って来たら、同じ事を言うよ」 ……確かに。怒られる前に、さっさと出掛けようっと。 「分かってるわよ。悪いけど、そこ、片付けといて。 後、圭くんの番組、録画しといて」 「はいはい」 そんな娘に見送られて家を出る。 最近、口が立つようになって生意気だけど、やっぱり可愛い娘なのだ。 ……でも。 彼氏欲しいなぁ。 やっぱり、男が居ないと満たされない。 ……その為にも、このシミ。何とかしないと。
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