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「だって、ノンケってことは、男との経験ないってことでしょ~~?俺色に染められるじゃな~~~い!開発なんてしちゃったりして〜〜〜」
うん、瑠衣。
1回黙ろうか。
その会話に俺を巻き込むんじゃない。
そして近づいてくるな。
髪を触るな。
「にしても、王様が1人裏庭で昼寝はよろしくないよね~〜~♪入学式で生徒が出歩いてなかったとはいえ」
おい、なぜお前がそれを知っている。
せっかく隠していたのに、また洸の怒りの矛先が……
「庵……。貴方には自覚がないんですか!!!生徒会長としての、学園のトップとしての」
ほらーーー。
「面倒くさい、って顔しない!!!」
全て瑠衣のせいだ。
仕方なく、大人しく説教を受ける俺の肩が突然重みを感じた。
「おなか、、、めし」
俺の背中に引っ付きそう告げたワンコ。
ワンコよ、お前はいい奴だ。
腹がすいたのだな。
俺もだよ。
さぁ、昼を食べに行こう。
「だから、貴方は!!!」
「たまにはいいんじゃなーーーい!?みんなでご飯!!」
春が洸の手を引きはしゃぐ。
「全く……」
諦めたようにため息をつく洸。
「大変だな、お母さん」
「誰のせいだと」
睨まれた。
ま、俺のせいだな。
俺はこんな生徒会が結構好きだ。
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