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(Side:???)
今日はなんと幸せな日なのだろう。
入学式で役員の皆様を一斉に拝めただけではなく、こんなところでもお姿を見れるだなんて。
リーン、リーンと鳴った甲高い音に導かれるように、1階で昼食をとっていた生徒すべての視線が2階へと向いた。
そこにはなんと生徒会の皆様が……
一気に食堂のボルテージが上がる。
隣にいる僕の友人も顔を染めて僕の背中を叩いている。
「「「「「キャー―――――!!」」」」」
悲鳴と共に様々なところから役員の方々の名前が飛び交う。
チャラ男会計なんて、笑顔で手を振っている。
「素敵~~~///」
「1日に2回拝見できるなんて///」
「幸せ~~~///」
「抱いてーーー!」
「抱きてぇ」
ガラス張り防音なため、聞こえないことをいいことに、言いたい放題だ。
僕得。
ニヤニヤが止まりませぬ。
特に会長!
あの人、ノンケを公言しているにも関わらず、信者が多いからな。
しかも、ネコにもタチにも。
この学園には珍しい、ノンケだからこそ、燃える輩は多いようである。
親衛隊はそんな輩に睨みを効かせているのだが、一番注意をしなければならない人がその団体のトップだから、何とも言えない。
「皆さん、そんなに見ていたら役員の皆様も食べにくいですよ」
静かな声でその場を鎮めたのは、銀縁の眼鏡をグイッと押し上げたインテリなイケメン。
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