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「へえ~、ちょっとビックリ。学年二の秀才が武術の使い手でしかも、あの森 星明と付き合っていたなんて。人は、見かけに寄らないね。」
僕の絶体絶命のピンチに、何の緊張感もなく、どちらかと言うと失礼な台詞を呟きながら現れた女の子がいた。
黒髪を高めポニーに愛らしくまとめ上げ、白い襟付きのシャツの上に真っ赤な赤いジャンバーを着ている。パンツは少しゆったりめの黒のデニムだ。
「え~と、君は確か、転校生の・・。」
「あら、覚えてくれていてくれて、ありがとう。香港から来た謎の美少女、陳(ちん)桃陽(とうよう)。果たして、その実態は・・・」
確かに綺麗だけど自分で言うかよ~と僕と同じようにあきれていたのか、鬼の一匹が襲い掛かった。
僕が庇う隙もないほどの、素早い動きであった。
「危ない。」「キャア~」
僕とキラちゃんが同時に叫んだが、崩れるようにその場に沈み込んだのは鬼だった。
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