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深夜二時頃にトイレに起きてからベッドに戻ってふと見上げると。
―――夜空が青く光っていた!
「おい!! 起きろ!! 夏鈴、ほら!! お前が見たがってたオーロラがすっげぇことになってる!!」
眠っていた夏鈴を必死に起こして抱きかかえ、一緒にオーロラを見上げる。
白い光や時折虹色のような光を発して、大きくて長いオーロラが揺れていた。そのスケールの大きさに圧倒されながら、俺達はただただ感動して眺めた。
「すっげぇぇぇ」
「最高…。起こしてくれて、ありがとう!」
手を恋人繋ぎして、ガラスイグルーから見る夜空の幻想風景を心のアルバムに焼き付ける。
「すごい!! また夢が叶っちゃった……」
「ああ…。本当に、俺達はどこまで運が良いんだろうな…」
目標が達成できた満足感で、俺はまた夏鈴を抱き着いた。
その気になればもう一発できそうだけど、夏鈴は「今夜はもう無理」って…。
―――この盛り上がった気持ちをどうしろと?
ベッド脇に座り込んだ夏鈴はバニーコスを脱ぎ出した。
白いストッキングだけになった瞬間、俺は両手を掴まえてベッドに抑え込んだ。
「夏鈴……。お願いだから、もう一回だけ、しよ?」
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