第3章 オーロラの下でやっちゃいました

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 個室のドアにカードキーがささってた。入ってみると、細い寝台。これは寝る以外無理そうだな。  早速、上着を脱がせて夏鈴を横にしてやった。疲れが出ているような顔をしてる。毛布を掛けて、寝息を立てるころに列車が揺れ始めた。  俺も疲れているんだろうか。珈琲を買って飲んでから、個室に戻って薄明かりの中で車窓をみるけど真っ暗でなにも見えないし。もう寝るか…。  朝にはヘルシンキに着いて、空港までいけば日本に帰れる。関空からの乗り換えがあるけど。なんか、もうクタクタだな。2段ベッドの上に登りすぐに意識が遠のいた。      *  そんなこんなで、ラストはヨレヨレになりながらも無事に帰国したら元旦だった。国内線は空いていて、千歳に姉貴達が迎えに来てくれて。助かったぁ。  久々に帰った我が家はまだ新築の匂いがした。お向かいさんに手土産と新年の挨拶をして、自分の寝室でネッチョネチョに愛し合うと、夏鈴は元気になった。そして俺は発熱。  気が緩んだ途端に風邪かよ。バカは風邪引かないのに、俺はバカではなかったようだ。  5日までたっぷり体調調えながら、写真の見直しをして土産を配ってオーロラ自慢をして。 とにかく肩の荷が降りた。  夏鈴の笑顔があれば、案外なんでもやり遂げられる気がする。  また、海外旅行行っても良いかも。  今度は南の島でイチャイチャしたいもんだ。  おわり
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