2 格差

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 何も気づいていないのか、日曜日、再び橘君がやって来た。私は扉を開けなかった。もうこの先も開けることはないだろう。  窓を開けると、月の光が、とぼとぼと帰って行く橘君の後ろ姿をそっと照らしていた。
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