一話

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「……ところでこの服どうにかならないの?」 『ご希望の服は?イメージすればそうなりますよ。それぐらいの魔力はありますから』 「そうなんだ」  イメージする。思ったのは黒いロングコートに黒いスーツ。黒一色だ。また自分の体から光が放たれ、ドレスは消え黒いコートに変わっていた。 「便利だね」 『言ってしまえば貴方は服装の変化と武器の呼出ぐらいしかできないぐらいの魔法しか使えないってことなんですよ……』 「……今使える武器は?それと呼び出せる武器は増えるの?」 『えっと………今だと鉄パイプのみですね……呼び出せる武器は貴方の熟練度が上がれば増えます。呼び出す際は服と同じようにイメージすれば手元にありますよ』  そう言われてすぐにイメージする。するとごく一般の鉄パイプが握られていた。 「要は倒して行けと」  そう呟きながらブーメランの容量で鉄パイプを投げる。投げられた方向にはまた黒スーツがいた。野球選手もビビる時速150kmほどの速度で投げられた鉄パイプは黒スーツの頭を吹き飛ばした。 「あれも漁って街に行こう」 『これからどうするんですか』 「決まってる。復讐」  自分の母親と弟それに罪のないたくさんの人が死んだんだ。そうでもしないと流石に報われない。せっかく力があるんだ。有効活用しなくては。街に行く前にまた黒スーツの財布を漁る。追加で3万の収入があった。
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