忘愛の君

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だから、愛してはいけないし、求められたら避けてしまう。 愛されたいと願いながら、愛したいと感じながら、気づけば、空っぽの頭と、涙に目覚める。 そして、ふと気づくんだ。 涙でグシャグシャになった自分と、大事そうに胸に抱いているノートに。 『また、こりもせずに愛したのね』 『あなたが好きになった人は、皆不幸になるのよ!』 『愛したあなたには、罪悪感さえ残らないの?』 『それも愛だなんて言わないでよ!!』 『愛して、愛した記憶失くすくらいなら! 誰も愛さなきゃいいの!』
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