プロローグ

5/5
前へ
/102ページ
次へ
 だが実際問題、オレは『二度あることは三度ある』ではなく、『三度目の正直』を決めないことには様々な意味で拙いのだ。 「今年の『試験』こそ、一緒にって思ってるんだよ? だからさ――」  それは断じて、オレの横を歩いているミクリに怒られるとか、ミクリに叱られるとか、そういうことだけではない。    オレは。  なりたいのだ。  ――物語の、主人公という(ヤツ)に。  ――否。『ならなくてはいけない』のだ。  
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加