第一章 俺は一回死んだ

3/3
前へ
/3ページ
次へ
俺は目が覚めた。  あれ?体が浮いてない・・・。実体がある。ここは?俺の家だ。何があったっけ?そーだ!黒い渦に包まれて...何かおかしいと思ったんだよな。置いてあった鏡を見た。そこには俺が写っていた。やはり、生き返ったってことか。でも、どうして?そして、俺は横に置いてあったデジタル時計を見た。今は朝7時・・・。え!?俺は信じられないものを見てしまった。  それは、日にちだった。今日は俺が死んだ日の七日前だった。タイムスリップしたんだ。これで俺は死なずにすむ。だけど、同じように暮らしてたら、七日後には死がやってくるのか。その朝、学校へ登校する時に交通事故にあった。本来ならば、俺はそこで死んでいる。俺は一回死んでいるんだ。二回目はごめんだな。未来を変えてやる。こうして第二の人生が始まった。  だが、それはうまくはいかなかった。俺が来たせいで、未来が変わっていった。小さな男の子と担任の先生が死んだ。原因は、交通事故だ。俺が学校に行かなかったから、先生が迎えに来てくれて、その途中、自転車でひいてしまったらしい。そして、男の子は死んだ。そのショックで先生は自殺してしまった。本来なら、俺が学校に行っていたからこんなことにならなかった。だが、俺が未来を変えてしまい、死ななくてよかった人が、死んでしまった。  俺のせいだ、全部俺のせいだ!!
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加