テヘペロリ

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「まあまあ落ち着けって。そのホットドッグ、もうそろ(ソラ)飛ぶし。でもどんくさいからすぐ墜落して、どんくさいお前が真上からドスンと」 「失礼ね」 「ドスンと潰すから。哀れなホットドッグ星人はぺしゃんこ、ぐにゅっとハラワタ飛び出て真っ赤なケチャップ、べチョーッとはみ出て白い雪も白いマフラーも真っ赤っか。 それでお前、宇宙人食いましたーテヘペロってケチャップ舐めれるか? 俺、引くわ」 ブルブルブルブル 逃ゲナケレバ、逃ゲナケレバー! 「ありえる」 「だろ? 早くよこせ、熱いうちに俺が食う」 マズイデアール! 状況もマズイが、ワレは宇宙で一番マズイのデアール! 「ねえ、こんなおいしそうなのが宇宙人って信じられる?」 「お前次第じゃね?」 「でも九つ脳には会ってみたいかも」 「ドンマイ気にすんな。俺、驚かないから」 「え? 私? やだ違うよー」 「ほんとのこと言えよ」 「あー命令されたー。もう言わない」 「めっちゃ言わせてぇー。そういやお前、何個?」 「……四つ」 「すっげ、俺三つ」 「またふざけて」 「マジだって、帽子とって見せるか?」 ワレは九つ。 ってコイツら何者ーっ!? 今のうちに逃げるデアール! 「あ」 「あ」 もう見つかッたデアール! 「ホットドッグが飛んだよ?」 「つか星人ぷかぷか浮いてるよな」 「待てー私のホットドッグー」 少女は手を伸ばした、と見せかけてからの、     
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