便利屋への転身

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葬儀はつつがなく終わり 俺は一つ決めていた事がある。 俺が向かった先、芹香の実家だ 芹香は看護師として地元の病院に実家から通っていたはず 俺の頭に聞こえてくる声がなんなのか その正体を突き止めたかった。 家のチャイムを鳴らす 出てきたの芹香の妹の鈴菜だった 俺の顔を見て一瞬驚いたがその後は怪訝な表情だった。 芹香の事を尋ねると 今の俺には関係無いと突っぱねられた 確かにもう、別れた関係 今更と思われても仕方ない だが引かれる事もひっぱたかれる事も覚悟で俺は 最近芹香の声が聞こえる事を説明した。 鈴菜は目を丸くしそして困った表情を浮かべた。 少しの沈黙が続き家に上がるよう言われる。 何度か来たことがある家 階段を上がった二階が芹香と鈴菜の部屋だ だが部屋には行かず居間に通される 疑問に思ったが心の隅にまさかとは思っていた。 立派な仏壇そこに飾られていたのは 芹香の遺影、正直驚かなかった。 鈴菜は淡々と説明してくれた。 看護師の勉強として行われる研究会に参加するため遠くの大学へ移動する際事故で亡くなったと 知らなかったが俺と別れた後は仕事と家族サービスばかりで浮いた話や男の影も無かったらしい。 俺の自分勝手な約束 お前が気にすること無いのに 俺は一つ繋げてしまった 芹香の事故には他の看護師達も多数死亡しており 事故の被害者加害者全て死亡している。 おかしい、飛行機墜落での乗客全員の死亡はまだ理解出来る。 しかし芹香の事故は看護師二十数名を乗せたバスと乗用車の事故、乗用車側はともかくバス側も全員死亡? 打ち所が悪かったチャンチャン、で解決するのだろうが今の俺は普通じゃない。 何かしらの影を感じている 芹香の声はそれを伝えている様に思える。 そして俺は決めたと鈴菜に伝える 確証は全然無いが事故にしては不自然な点が多いこと 自分の両親も事故で死に、持ち物から怪しい模様が出た事
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