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結婚して2年目位の夏に、酷い胃腸炎になった。
毎日お腹が痛くて、気持ち悪くて食べられなくて、微熱もずっとあって、何軒も病院に行き、血液検査や尿検査をして、食べられないから点滴をして、それでもとにかく治らなかった。
そんな時に、居間のソファで横になり、苦しんでいたのに、その横で姑はテレビを見て笑っていた。そして、しじみを採りに行く約束があると、ヨレヨレの私を置いて、しじみ採りに出かけた。
そんなものか、と思った。
以前実家で、生理痛が酷くて床に蹲っていた時に、父がその私の体を跨いで通り過ぎ、何もなかったように出かけた時があった。
ああ、ここでも私はそんな存在だと。
どうでもいいんだ。
シカトとか孤独とか、そんなものには慣れていた、そうは思っていたけれど、誰にも気にかけて貰えないそんな孤独、やっぱり辛い。
その翌年だっただろうか。
何が気に入らなかったのか分からないけれど、姑は酷くキレて、部屋から出てこないくせに、メールだけを送ってきた。
家族で生活するのは団体生活なのだから、空気を読め!とか、お前はいつも寝てばかりだとか。なぜスマホばかり弄っているのだ、失礼だとか。
沢山送られてきた。
メール受信のお知らせが出る度に、恐怖を感じるようになり、1階に行くと姑が居ると思うと、恐ろしくて1階に行けないと、泣き出したこともある。
あの時の記憶が未だに、私に姑が恐ろしいと思わせる。また同じことをされたら、今度こそ私は壊れてしまう、そう恐怖している。
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