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幼稚園の時から、既に私の世界は色が無くて、色がついても、それは絶望の黒で、孤独の黒で、希望のない黒だった。
何をした訳でもない
何か怒らせるような事も言わない
些細な事で泣いたりしたけど
運動神経も悪かったけど
理解力も低かったけど
それでも、ただ大人しく物静かなだけだった。
だけど
常に攻撃された。輪の外へ追い出された。
手も繋いで貰えない
一緒に遊んでもくれない
いつも一人。
私は一人。
一人は寂しいけど、私は話をしなくても耐えられるし、じっとしているのも耐えられる。
それに
一人なら、触るな汚いとか、寄るなとか、話しかけるなとか、そんな言葉で傷つけられることも無い。
一人で耐えればいい。
何も痛くない。
世界が黒に、闇に染まることも無い。
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