昔のことを思い出してしまう

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小学校になったら、それはもっと酷くなった。 挨拶をしても返ってこない。 他の人には笑顔で返しているのに、自分には返ってこない。まるで私など居ないというように。 それでも、挨拶を続けたけど、その内に返ってこない事が怖くなり、声を掛けることは出来なくなった…。 班を組めば、誰も組んでくれず、いつも一人あぶれた。先生に無理やり捩じ込まれた班では、必ず班長などの役回りをさせられた。 机は絶対にくっつけてはくれない。 給食の時は、班で机をくっつけて食べなければいけないのに、私だけは、いつも四方が数センチの隙間が出来ている。 絶対にくっつくけるんじゃねーぞと。 給食は果物を取られたり、牛乳の一気飲みで勝てなければ、その班の食器を全て片付ける。 私はそれで牛乳が飲めなくなった。気持ち悪くて。 ご飯も、早く食べなければ、その班全ての片付けをさせられるから、知らず早食いになり、それは今も治らない。 何かを発言すれば、クスクスと笑われ 時に椅子を引かれて転ばされ 図工の授業で作ったものを、自分のを真似したと言いがかり付けられて、壊されたり 学校を風邪で休めば、机にびっしりと落書きをされた。 それでも、体調不良以外は学校を休むことを許さなかった父だったので、耐えて耐えて学校に行った。 何度も足を止めては、振り返り帰ろうとしたけど、それをすれば父に怒られると思うと、耐えるしか無かった。
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