昔のことを思い出してしまう

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私の通っていた小学校は、放課後は外でみんなと遊ぶようにと教えていた。 嫌でも、みんなが集まるコミュニティセンターに、足を運び、招かざる客のような状態で遊びに混ざった。 必ずやられたのは 花いちもんめ。これはなんて残酷な遊びなのか… 私が一人残るまでやられた。 みんながニヤニヤしながら、私一人を残すように、周りの子達を指名しては取っていく。 そして、ポコペンという遊び かくれんぼだけど、鬼が全ての人を見つける前に、鬼に近づいて、鬼に触れることが出来たら、鬼はずっと同じ人でかくれんぼが続行される。 もちろん私が鬼。ずっと鬼。嫌で嫌で逃げ出したら、翌日に先生にチクられて、私は先生に説教された。私が何も言っても聞き入れられず、先生すらも味方ではないと悟った。 とにかく、私はいつも遊ばせて貰えなかった。 大縄跳びをすれば、私の時だけ高速回転で跳べず、早く行けと背中を押されて、縄が顔が体に当たった。結局私はずっと縄を回す係で、回し方が早いだの遅いだの文句を言われ続けた。 ゴム飛びをすれば、必ず飛べないような高さで。10秒ルールの飛ばないで、特殊な方法でくぐるという時も、高速でカウントダウンされた。 果たしてそこまでして、みんなで遊ぶという事になんの意味があるのか、分からなかった。 その内に私は昼休みは図書室に、放課後は誰も居ない公園に居るようになった。人といるのが、とにかく嫌だった。
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