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そう、こんなことは初めてではないのだ。
2、3カ月前もあったのだ。これはもう、体質といえよう。
経験済みなだけに、次に何をするべきか私は分かっている。
「ビンはないかっ!私の体をビンに詰めなさい。」
そうしないと、復活した時に体が崩れるのだ。
生徒たちの顔が青ざめる。
「先生!ペットボトルでもいいですか?」
「何でもいいぜ!」
生徒たちは下敷きを2枚使い、私をかき集めた。
女子の悲鳴が響き渡る。
それはまるで、汚いものでも触るかのようだった。
かき集められた私は、その一部をペットボトルに入れられた。
ジュワッ!
「熱いっっっ!!!!!」
飲み残しのコーラの中に入れられた、ゼリー状の体の一部が、化学反応を起こし蒸発したのである。
「た、炭酸はダメだ!じょ、じょ、蒸発してしまう!!空のペットボトルでお願いよ!」
私は力の限り叫んだが、生徒たちの悲鳴が飛び交う教室では無意味であった。
そのまま、私は飲みかけのコーラのペットボトルの中に入れられた。
そして、学級委員の篠田が(彼はとても責任感の強い生徒なのです。)キャップをきつく締めてしまったので、私は蒸発することもできず、ペットボトルは爆発した。
たまたま、通りかかった校長が目を丸くする。
「こ、これは!わが校始まって以来のぉぉぉぉ!!不祥事ですよ!」
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