あの女

2/2
前へ
/2ページ
次へ
ま、うちにある物全部片っ端から食べてるけれど何故かカップラーメンからなくなるのよね。次がレトルトカレーかな?女なら自分の食事くらい作ったらどうなのって思うのだけれど、間違ってるのかしら? そりゃあアナタはいい歳こいてまともにカレーすら作れない素晴らしい女ですものね。ウケるんですけど。 伝わらないものなのかなこの私の憤りが。嗚呼、そうねだいたい馬鹿だもの他人の心が読める筈などないのだわ。とにかく一分一秒でも早く此処から消えてくれない?私は本当に限界なの。 空からは私の心の代弁者みたいな粉雪がさらさらと降り散りそして消えてゆく。 あの女もこの雪みたいに消えてしまえばいいのにな、って本当は私が性格悪いみたいに聞こえるじゃないの。 そこに座ってテレビを観ているのは私の伴侶であって、あの女には何の関係もないのに何故?その汚い手で触れるの? 止めてくれないかな?汚れるから。そこにいる男はアナタの様な汚い女は大嫌いなのよ。どんなに色目使って誘惑しようとしても無駄ムダバカじゃないの? そう、全てが、汚い。そして滑稽。バカにされてるのすら気付かない愚か者。 此処で少し毒吐いてあともう数日我慢すれば二度と会わずに生きていたいのです。分かってくれますか?本当に合わない人っているものなのね。 そんな現実から一時でも逃れる方法は、言葉を書く事、それはつまり私の全て。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加