目覚めて、思ったこと

2/2
前へ
/4ページ
次へ
目を覚ましたのは7時頃です。起き上がっても良かったのですが、温もりとお別れするのが辛いので、布団の中でモゾモゾしていました。 家族はすでに起きています。お父さんもお母さんも今日はお仕事です。 私は振り替え休日。でも、なんだか怠け者みたいです……。 気持ちに逆らうことには抵抗があります。 眠い眠いと思ったら、再び寝そべってしまうのです。 今度はハッキリと目を覚ましました。時刻は9時半。 目がパッチリ、頭スッキリです。 上半身だけを起こして、私は枕の上でみた夢を振り返ります。 目の前に女の子がいたのです。知っている女の子です。寝て起きたら忘れるようなチッポケな会話をしました。 そしたら突然、映像が変わって違う女の子が登場するんです。 私の家で、おやつタイムを満喫していました。 こちらも知っている女の子です。 また遊ぼうね。なんて、美しく儚い約束もしていました。 夢は時々、私を悲しい気持ちにさせます。ありもしないことを素敵に見せてくれるのです。 私達はそんな良好な関係性じゃありませんでした。 人間って不思議ですよね。 仲良くもないのに時間を共有できるのですから。 お互いに嫌悪感を持っていても、笑い合うことができるのですから。 器用な生物って言うべきでしょうか……。 それとも、そうしなきゃ生けていけない悲しい生物とでも言うべきでしょうか……。 どう思うか、どう考えるか、それは自由だと思います。 それすらも束縛されたら、いよいよ私は生きていけない気がします。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加