君の奏でる世界

「仕方がないので。ジャンケンで3名決めます。負けた3人は、一緒に出し物をする仲間と出し物を決めて下さい。では行きます。
ジャンケン ポン」

運が悪いわたし、負けちゃった。
でも、相馬くんも負けたから一緒だ。
嬉しいと思ってしまったけど、一緒にやるわけでないから、恥ずかしいだけ。
でも、相馬くんの出し物が見れるのは嬉しい。

「凛花、どうするの？一緒に何かやろっか？」
親友の舞がジャンケンで負けて固まってるわたしに声をかけてくれた。
そしたら、
「凛花、ピアノとバイオリンを習ってるんだから、ドレスを着て、どちらか演奏したら良くない？」
と、結衣がとんでもない発言をする。
「それいいな。先生もここ数年、出し物に品が無くなってきてるのが気になってたから、学校の品格も損ないかねないから、よし北瀬、ピアノやれ。そして、相馬はバイオリンをやれ。」
担任の堂本先生が口を出してきて、鶴の一声でいやごうなしに決定した。