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大学3年の10月から就活活動が開始になる。 小説執筆がスランプで全く手につかないわたし。 気晴らし兼ねて、就職セミナーに参加してみた。 東京ドームに全国から大企業から中小企業までが200社ブースを作っていた。 業種別に並んでいて、ふと、相馬くんが後を継ぐ【souma cooperative】のブースに目が行き、立ち寄った。 大企業なのもあり、人集りができていて、パンフレットだけ取り、離れた。 パンフレットを開くと、相馬くんがバイオリンを弾いてる写真が写っていた。 そういえば、最近、ピアノもバイオリンも弾いてないな。 マンションにはキーボードはあってもピアノは無い。 3歳の時にヤマハでピアノを習い始め、相馬くんに出会った。 同い年なのに、ずば抜けた音楽センスに恋した。 相馬くんのバイオリンの音色に憧れた。 中学受験対策で1度ヤマハを辞めたけど、中学校で再会した。 文化祭で別々にだけど、ピアノとバイオリンを演奏した。 相馬くんと出会ってからの事が、脳裏に映像で浮かぶ。 相馬くんと知り合ってからは長いけど、音大に指導をして貰う日と、楽曲を作る時以外は、彼と親しくしてなかった事に気づく。
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