第一話 火消し部隊

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第一話 火消し部隊

 『火消し部隊』火消し専門の部署  それは、本来存在してはならない部署。しかし、いろいろな要因が重なり、納期に大幅な遅延が発生したり、重大な問題が発生したりして、急な対応を強いられた時は往々にしてある。そんな時にサポートを行う部署だ。  部署の性質上、その道のエキスパートが揃っている。そして、一癖も二癖も三癖も四癖もある連中が集まっている。  会社の中にあるが、組織図には掲載されていない。遊撃隊の様な位置づけになっている。社長が直接管理する部署となっているが、社長に命令権が有るわけではない。  全ての権限を持ち、この遊撃隊である『火消し部隊』を率いているのが、真辺真一なのだ。  今年2F(47)歳になる独身の男性だ。髪の毛は、ほぼ白髪になっているが、禿げていない。身長は中肉中背だと言っているが、仕事の有無での変動が激しい。  本人曰く、痩せて、髪の毛を黒くして、真面目な表情をして、少し頑張れば、多少見られる容姿になる。という事らしい。  そんな真辺なのだが、本人は至って普通の会社員のつもりで居るらしいが、変わり者である事は、本人以外の全員の一致した見解だ。     
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