第六話 修羅場

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 すこし、髪の毛を茶色にして、薄く化粧をしている。 「あっはじめまして、山本貴子といいます。真辺部長。よろしくお願いします」 「ねぇ森君。この娘、家の娘?」 「そうです。今年の新人の中では一番の有望株です」 「へぇそう」 「一通りは仕込んでいますから大丈夫だと想います」 「あっそう。解った。今週が勝負だから、ダメだと思ったら戻すけどいいよね?」 「はい。大丈夫です。山本。いいな。なんとしても、1週間耐えろ!」 「おいおい。森君。それじゃ俺が鬼のようなやつのようじゃないか?俺は基本的に平和主義者だよ」 「あぁそうですね。それでは、真辺部長。山本を頼みます。俺たちは、各部署に別れて作業します」 「あっうん。わかった。部のメンバーは解るよね?」 「もちろんです!」  営業は、二名ずつになって、石川/小林/井上の所に分かれていった。 「あの・・・真辺部長」 「あぁゴメン。それから、俺のことは、”ナベさん”って呼ぶようにね。客前では、”真辺さん”で頼む」 「解りました。真辺部長」 「ほら・・・。まぁそのうち慣れてね。山本が資料作っているから手伝ってあげて」 「はい」  サーバ室に移動した。 「おい。山本。営業からここの手伝いをするために来た。山本さんだ」     
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